大切にしていることは犬に丁寧に接し、犬の為にならないことはしない、常に犬優先の精神で犬の個性を大切にその仔にあったケアや対応をしております。
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ワンポイントアドバイス

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お家でのシャンプー レッスン⑵

案の定前回のお家でのシャンプーレッスン(1)からだいぶ空いてしまいましたが
レッスン(2)は洗い方についてお伝えしたいと思います。

ポイントは3つ

直角もみもみ低温

まず、体を濡らす目的についてですが、「シャンプーが泡立つように毛を濡らす」、のではなく
皮膚にこびりついている皮脂と水をなじませて、シャンプーで落としやすくするためです。

その為にはシャワーヘッドを体の部位に対して直角に当て、さらに手で皮膚を優しくもみもみマッサージしながら水をしみこませていきます。
シャワーヘッドは皮膚にぴったりつけるより指一本分(1cmぐらい)浮かすと水が対流してより皮膚に届きやすいです。
足の裏、指の間、爪のきわも手でもみもみしながらシャワーを当ててください。
耳や顔は水流を弱めて、後頭部から徐々に前のほうにシャワーヘッドを動かして、流れてくる水で顔や耳を濡らしてあげてください。
もしくはスポンジを使い濡らしてあげてください。
シャワーを嫌がる子、苦手な子の多くはシャワーの音と、ごしごしと早く手を動かしたり、体を力で抑えられたり、掴まれたりすること。
もちろん、濡れることを極度に嫌う子もいますが、皮膚をもみもみしながら濡らしてあげると嫌がらなくなったり
また逃げようと動いたりしても、手のひらを大きく広げて広い面で支えるように制御するとやがて逃げなくなります。
無理やり引き戻そうとしたりすると、より抵抗しますので、逃げようとしたらディフェンスあるのみです。

そして温度はぬるいよりさらに低めの温度
犬の皮膚が火照ることも犬がハァハァ呼吸が荒くなることもない温度が犬にとって負担がない温度だといろいろの温度を試してわかりました。

夏場と冬場では、同じ温度でも体感は違うので温度は数値ではなく、犬の様子から判断してください。
温度が高いほうが皮膚が落ちやすいとか低いと風邪を引くとか言われますが、正直昔は高めの温度で洗っていましたが
それよりもはるかに低温で洗ったほうが犬の負担も少なく仕上がりもきれいです。

全身濡れたら、いよいよシャンプーで洗いますが、その前に軽く体の水分を絞りましょう。
え?せっかく濡らしたのに絞るの?って思われますよね?
でも洗いたいのは皮膚です。
表面がびちょびちょに濡れているとシャンプー剤が皮膚まで届きません。
シャンプーの刺激を極力減らすためには薄めてもちゃんと洗える必要があります。
しっかりとシャンプー剤を皮膚に届けることで薄めても効率よく皮脂汚れを落とすことができます。

またシャンプー剤は基本泡立てて使用します。
泡がより皮膚に届きやすくするために表面の水分を絞るのがおすすめです。

泡立てると洗うのが大変、時間がかかる。という場合はスポンジにシャンプー剤をつけてスポンジで泡立てながら洗ってあげるのでもよいかと思います。
ただ、できれば泡立ちポンプなどで泡立ててから洗うことをお勧めします。
シャンプー剤で洗う際もごしごし、ガシャガシャと手を忙しく動かして洗うのはNG
犬も不快に感じますし、毛の長い子は毛玉を作る要因になります。
そして、皮膚を傷つけてしまい、皮膚病を誘発することにもなりかねませんので、ごしごしではなく
ここでももみもみ洗いで皮膚をマッサージしながら洗ってあげてください。

顔や耳を泡で洗う際は極力耳の中や目の中に泡が入らないように洗いますが、入ってしまったら弱めの水流で泡を流してください。

シャンプー剤を流す際も、濡らすときと同じような方法で入念にもみもみしながらシャンプー剤と共に皮脂も落とすように洗い流して下さい。
もう落ちたかな〜と思っても入念にシャワーで洗い流してください。

洗い方は以上です。
大変そうだな〜時間かかりそうだな〜と思われるかと思いますが、洗った後の仕上がりはおそらく今までと違うものだと思います。
できる範囲でも構いませんので挑戦してみてください。

ついでにタオルの使い方も。
まずは水気を絞って、わんちゃんにブルブルと遠心力で水を飛ばしてもらってください。
水気を絞る時は力を入れてぎゅ〜っと絞るのではなく、ぎゅ、ぎゅ、ぎゅと乳しぼりのように上から順々に絞るようにしてください。

その後タオルで拭く際も洗い方と同じもみもみ
タオルで体を包んであげて手のひらで押すようにしたり、もみもみしたりして皮膚に残った水分を吸い取るように。
タオルを左右に動かしたり、逆毛になるように後ろからタオルを動かしたりするのはNG
毛や皮膚を傷めたり、もつれを作る原因になります。

すべては皮膚にやさしく、被毛にやさしくすることで犬にやさしい洗い方ができます。

ドライヤーの当て方はまた次回の時に。
ただ、しっかりブラッシングしてから、しっかり洗っていればタオルドライだけでもある程度乾いてしまいます。

基本的に犬の皮膚にリンスはおすすめできませんが、どうしてもする場合は毛先だけにつけてすぐに洗い流してください。
ちなみにリンスインシャンプーはさらにお勧めできないアイテムです。
あと、泡立ちやすく泡切れが悪いものもお勧めできません。

長くなってしまいましたが参考になれば幸いです。

お家でシャンプー レッスン(1)

暑くなると気になるのはわんこの抜け毛と臭い。
重い腰を上げてお風呂で愛犬を洗おうと思っている方も多いのでは?

さぁ洗おう! と、いきなりお風呂に連れて行くのは「ちょっと待った!」
せっかく洗うんでしたら、せめて、せめてブラッシングしてからシャンプーを〜。

シャンプーしながら毛を抜くから、ブラッシングなんて無駄でしょう、
なんて思う方もいらっしゃるかもしれませんが ブラッシングは毛を抜いたり、もつれを取ったりだけではありません。

ブラッシングは表面に付いたほこりや臭いや汚れの元となる【皮脂】を落としたり浮かしたりできます。
そうすることでシャワーで毛を濡らした時点で浮かした皮脂や汚れが流され、シャンプーで残った皮脂を落としやすくなります。
結果、乾きが早い、臭いも抑えられ、キレイもいつもより長く持続します。

犬のシャンプーは残念ながら飼い主さんが洗った気になるための魔法がされているものが多くあります。
泡立ちが良かったり、洗浄力が高かったり、良い香りが持続したり、サラサラになったり、ふわふわになったり、手触りが良くなったり。

でも実際はちゃんと皮脂が落ちていない、もしくは高い洗浄力で皮脂が落としすぎて、皮膚に大きなダメージを負わせてしまい
この時期の湿気と暑さで皮膚病を発症してしまうなんてこともあります。

せっかく飼い主さんもわんちゃんも大変な思いをしてシャンプーしたのに皮膚病になったら哀しいですよね。

もし、今までブラッシングしないでシャンプーしていた方はぜひブラッシングをしてみてください。
その際、必ずブラシを持っていない手で毛をかき分けて、少し皮膚を伸ばしてブラシでなでるように動かしてください。
片手でブラシを動かすのはだめですよ〜。
もつれや毛玉があった場合は毛の根元を手でつまんでブラシをしてください。
無理やり引っ張ったりしないでください。
もつれていなくても皮脂が毛と毛をくっつけてブラシが引っかかる場合があります。
その際は、ブラシを小刻みに少しずつ動かしていくと、引っ掛かりが取れてスーッとブラシが通ります。

犬種や毛質にもよりますが、ブラシは毛並みに沿って動かした方が無難ですね。

ブラシを持つ手に力は必要ありませんし、毛を抜くためのお高い道具もいりません。
この道具、いっぱい毛が抜ける〜って思っていたらただ単に毛が切れているだけということもあります。

ブラッシングにはスリッカーとコームがあれば十分です。 

写真は我が家のわんこです。
ブラッシングを少々さぼってしまったのでたくさん毛が抜けましたが、使用したのはスリッカーとコームだけです。

毛がとても短い子(イタグレやミニピンぐらいの短毛)は蒸しタオルで体を拭いてあげてからシャンプーするだけでも違います。

犬のシャンプーは毛を洗うのではなく、皮膚を洗うことを意識してみてください。

ブラッシングは皮膚を優しく、しっかり洗うために必要不可欠なひと手間です。

次回はいつになるか分かりませんが、洗い方をお伝えしようと思います。
それではまた。

動物取扱責任者 斉藤智江 動物取扱業登録番号 川崎市 18宮保第5号