大切にしていることは犬に丁寧に接し、犬の為にならないことはしない、常に犬優先の精神で犬の個性を大切にその仔にあったケアや対応をしております。
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                 動物取扱責任者 斉藤 智江  登録番号 川崎市18宮保第5号

2020年11月

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件数:3

間違ったシャンプーを薦められて悪化したシーズー (2)

今回の記事は愛犬の皮膚の乾燥や痒みでお悩みの方はぜひ参考にしてください!

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7月から本格的なスキンケアをお家とBLOOMで行っているシーズーの小梅ちゃん
(小梅ちゃんの経緯はこちらをご覧ください)

ひどい皮膚トラブルから
投薬なし、スキンケアのみで4ヶ月半経ちました
 
皮膚トラブルを抱えているワンコはツラい季節をも乗り越え毛が大分増えてきました
皮膚も柔らかくなり弾力も出て表面のキメも整い
飼い主さんも
「皮膚のゴワゴワ感が無くなってきた、見た目も肌が滑らかになってる!」と
変化を実感していただいております(*^-^*)
 
皮膚トラブルは長いお付き合いになるため継続してスキンケアをすることになります
その為には飼い主さんのご協力が不可欠
飼い主さん自身がスキンケアして愛犬の変化を感じられることが大切です
 
ただ今回恐れていた乾燥の影響が早くも出始めてしまいました
かなり痒がっていて、臭いやベタつきも出てきました

これは乾燥対策をもっと頻度上げなければ!と
以下のアドバイスをさせていただきました
 
乾燥対策には徹底的な保湿!
小梅ちゃんはシャンプー後は保湿していたけれど
シャンプー間はリバイオエピスプレーのみでしたので
毎日保湿をしてもらうことにしました

具体的なアドバイスは以下になります。
 
毎日何回でもスキンバリアヴィアを塗布してその後リバイオエピをスプレー
 
・塗布したあと薄手の洋服着て少しでも乾燥した空気から守る
 
・ベタつきがなければクレンジングは無しでシャンプーと保湿のみにする
 (もしくはベタつきがあるところのみクレンジング)
 
・埃汚れがついている場合は蒸しタオルで拭き取てからスキンバリアヴィア
 
・痒みが強いときは痒がっている箇所のみ一時的に冷やす(小さな保冷材などで)
 
などをアドバイスさせていただきました
 
毛がない皮膚は保湿したそばから乾燥していきます
乾燥がひどいときは頼れる保湿剤を日に何度も繰り返し
塗布していき乾燥した空気が皮膚を乾燥させる隙を与えないようにします
 
その為に犬の保湿剤に求められる要求は人よりも高くなります

スキンバリアヴィアは人の最新研究から生まれた美容成分ナールスゲンを
推奨配合量よりも多く配合しています
その他にも皮膚バリア形成に有効なセラミドも高配合しています

スキンバリアヴィアで小梅ちゃんの乾燥肌とかゆみが軽減されていることを期待します

引き続き経過報告していきます。
 
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お肌の疑問(2)セラミドってどういいの?

お肌の疑問(2)
セラミドのお話です

セラミドってお肌のうるおいとか
お肌に必要な成分ってイメージはあるかと思いますが
どう良いのか、どんな役割しているのか
セラミドは入っていれば良いの?

いまいちよく分からない方も多いかと思います。

ここではざっくりですが以下のお話をいたします
人も同じなのでご自身のスキンケア製品選びにも
参考にしてみてください

・セラミドってどんな役割しているの?
・セラミド入りの保湿剤なら何でもよいの?
・こんな製品には気を付けて

セラミドの役割について
セラミドは角質同士をつなげる接着剤のような役割
セラミドが不足すると角質が未成熟な状態で剥がれやすくなったり
角質と角質の間に隙間が空いて外部からの侵入を許してしまったり
皮膚の中の水分が出ていきやすくなったりします
セラミドは外からの侵入を防ぎ
内側の大事なものを流失させないために
なくてはならない成分です
皮膚トラブルを起こしているときはバリアが破綻している
つまりセラミドも不足しているので
補ってあげることが皮膚トラブル改善には必要になります


・セラミド入りの保湿剤使えば良い?
セラミドといっても実は種類がたくさんありますので
入っていれば良いというわけではなく
セラミド入りと書いてあってもよろしくないものもありますし
少ししか入っていなければ全く無意味なものもあります。

セラミドには大きく分けて4種類
☆皮膚に存在するセラミドに最も近いのがヒト型セラミド(人から抽出されたわけではありません)
☆浸透性は劣るけど肌の優しさは植物性セラミド(浸透性は少し劣るようです)
☆高級な化粧品には動物性セラミド(保湿力も高いですがお値段もお高い)
☆安価で怪しい製品はなんちゃってセラミド

ペット用品は全成分表示義務がないためセラミド配合と書いていて
全成分が分からないものは犬のスキンケア製品であっても
なんちゃってセラミドの可能性があります


人のスキンケアなどで多く使われているのが
ヒト型セラミドですがその種類は12種類あります
以前はセラミド1とかセラミド2とかセラミドの後ろに数字をつけて
種類分けしていましたが
現在は分類の仕方が変わりセラミドNPとかセラミドEOPなどセラミドの後に
英文字が使われて表記されています


その中で入っているとこのセラミドが入っていると
皮膚のバリアを構築するのに期待できるのは
アシルセラミドという結合型セラミド
アシルセラミドは皮膚バリア形成にもっと有効なセラミドという
研究結果も出ている成分
アシルセラミドはセラミドのタイプのことで
セラミドの後ろにEOと表記のあるものがアシルセラミドになります
セラミドEOPとかセラミドEOHなど(以前はセラミド1とセラミド4とかでした)
これらが全成分表示の真ん中から上位に書かれていたら
バリア形成に期待できることが分かります
(全成分分からないものは少ししか入っていない可能性があります)

 

・こんな製品は気を付けて
☆全成分が分からない製品
これは保湿剤にかかわらず愛犬に使用するもの全てに言えますが
動物病院で処方される薬用シャンプーでも全成分分からず
全成分尋ねても企業秘密ですと教えてもらえないこともあるくらい
ペット用品というだけでいい加減な対応されています

ペット用品は全成分表示義務がないため
海外ではとっくの昔に使用禁止成分になっているものが
使われていることもありますので
絶対に全成分が分かるものでなければ
ご使用はお勧めできません


☆保湿剤入りシャンプー
リンスインシャンプーも同様に使用はお勧めできませんが
シャンプーは汚れを落とすもの
それと一緒に皮膚に留まるような成分は一緒にしてはいけません
ましてや保湿剤は皮膚の中に浸透するものです
さらに皮膚バリアが破綻している子に使えば
大げさに言えば洗剤を皮内に注入するようなもの
スキンケア製品はもちろんですがそうでなくても絶対おすすめできません


 ☆○○配合と目立つように書いているのに成分表記が最後のほう
この場合は全成分表示されている前提なので
○○配合と書いているのに全成分が分からないのは論外ですが
たとえ全成分分かっても成分名を検索して調べることをおすすめします
有効成分と書いてあるものが最後の方に表記されていたら
入っていたとしても意味のない製品だと分かります

 


ペット用品は残念ながらイメージ先行商品が多く
飼い主さんが興味を持つフレーズをちりばめて買わせようとしています
例えば天然100%とかナチュラル、オーガニック、ハーブ成分配合とか
肌に優しそうなイメージをさせるものも多くありますが
植物でもハーブでも肌への刺激の強いものや皮脂を取りすぎてしまうもの
使い方・量を間違えれば害になるものもあります


また、ペット用品は中身と値段が伴っていない製品も多い
実は飼い主さんは安すぎると買ってくれないというので
中身がどうこうよりもある程度の値段を付けて売ることが
普通になっています

ペット用品は規制が緩い上に消費者はイメージや価格で判断してくれるので
安いコストで高い利益を上げられる特殊な業態ゆえに
残念な商品も多いのです・・・。

人の化粧品を作っていたメーカーがペット用品作った際に
ペット業界の価格設定がひどすぎて驚いたという話はよく聞かれます

 

大切な愛犬に使用するもの
ましてや健康に直結するヘアケア製品は
商品説明と使われている成分が合致しているか?
しっかりと調べてからご購入下さい

またこれは安易にお勧めはしませんが
私はすべて自分自身で試し使用感などチェックします
犬用のシャンプーで洗顔したり全身洗ったりしてます
顔洗うのはかなりリスクがありますので
ほとんどの製品は使おうとは思えません^^;

 

わんこ・にゃんこは自分で安心なものを選ぶことはできません
飼い主さん自身があらかじめ成分を検索して調べてから
ご購入することをおすすめいたします

お肌の疑問(1)何で乾燥するとかゆくなるの?

乾燥の季節が到来して来ました

乾燥によるかゆみやフケでのお悩み
増えていると思います

乾燥するとフケが出るのは何となくわかるかと思いますが
かゆくなるのはなぜなのか考えたことありますか?


乾燥するとなぜかゆくなるのか?

簡単に言うと乾燥で皮膚バリアがもろくなり
痒みなどを感じる知覚神経に刺激が伝わりやすくなり
脳に情報が送られてしまうから

かゆいとなぜ掻いてしまうのか?
皮膚は外的から身を守る防衛部隊のようなもの
神経が受け取った情報は危険かそうでないかを判断し
脳へ信号を送ります

部隊から危険信号を受け取ると脳は
それを排除せよ!と攻撃部隊に命令を送るため
掻くことでそれを取り除こうという行動につながります

これは何か体に合わないものを口にしたとき
吐き出す行為と同じと考えられます


つまり掻くということは身を守るための行動
ただ、実際刺激物が体に付着しているわけではなく
体が乾燥によりバリアがもろくなってしまい
誤作動を起こしただけなので
掻いても掻いても刺激物が取り除かれたと判断されないどころか
かゆい→掻く→バリアがさらに傷つく→さらに痒くなる→もっと掻いて細菌感染
乾燥は普段何ともない皮膚をもトラブルへと導いてしまいます


空気が乾燥するとなぜバリアがもろくなるの?
犬の皮膚は一番上は皮脂膜(皮脂などの油分と水分でできた薄い膜を形成)
油分も乾燥すると白い粉のように崩れる

次は角質層
角質層は角質がいくつも重なってできた層
角質は水分をたっぷり含むスポンジがたくさん入った箱
その箱を一つ一つ接着剤で上下左右つなげて
壁を作って異物を侵入させないようにしているのが角質層の仕事

乾燥により皮脂膜が破られ角質層も乾燥した空気にさらされると
角質の箱の中の水分が蒸発しやすくなる
水分が抜けると箱はゆがんでしまい壁もゆがんでしまし隙間ができる
さらに箱同士をつなげている接着剤も乾燥で接着能力が低下
箱をしっかりと固定できなくなりもろい壁となってしまうのです
乾燥や掻くことで失われた多くの角質をどんどん生成しますが
急げばよいものも作れませんし材料も足りなかったり質が低下します
作っても作っても弱いバリアしか作れなくなってしまい
悪循環を招いてしまいます


乾燥に負けないためには?
空気を加湿することはもちろんですが
バリアづくりに必要な成分(保湿剤)を与え
バリア形成の立て直しをすることです

ただし保湿剤なら何でも良いというわけではありません
またクリームや乳液だと角質から吸収されるのが多いので
乾燥で痒くなっている場合は乳液などの成分が神経を刺激して
さらなるかゆみを誘発してしまいます

保湿剤は化粧水やジェル状や乳液でもすぐに水っぽく変化するものですと
多くは毛穴から吸収されるので神経を刺激することを極力抑えられます

乾燥した空気は普段何ともない皮膚も皮膚病へと導いてしまいます。

空気を加湿することはもちろんですが失われた成分を配合している
保湿剤でしっかりと保湿してあげることが大切です!

愛犬の皮膚トラブルのお悩みはLINEでは常時受け付けております
ご遠慮なくLINEやメールでご相談ください

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次回は保湿剤の成分(セラミドやコラーゲンなど)について
お話いたします
セラミドは何種類もあるのご存じですか?
入っていれば保湿されると思ったら大間違いなんです。
詳しくはまた次回(^▽^)/

動物取扱責任者 斉藤智江 動物取扱業登録番号 川崎市 18宮保第5号