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お肌の疑問(2)セラミドってどういいの?

お肌の疑問(2)セラミドってどういいの?

お肌の疑問(2)
セラミドのお話です

セラミドってお肌のうるおいとか
お肌に必要な成分ってイメージはあるかと思いますが
どう良いのか、どんな役割しているのか
セラミドは入っていれば良いの?

いまいちよく分からない方も多いかと思います。

ここではざっくりですが以下のお話をいたします
人も同じなのでご自身のスキンケア製品選びにも
参考にしてみてください

・セラミドってどんな役割しているの?
・セラミド入りの保湿剤なら何でもよいの?
・こんな製品には気を付けて

セラミドの役割について
セラミドは角質同士をつなげる接着剤のような役割
セラミドが不足すると角質が未成熟な状態で剥がれやすくなったり
角質と角質の間に隙間が空いて外部からの侵入を許してしまったり
皮膚の中の水分が出ていきやすくなったりします
セラミドは外からの侵入を防ぎ
内側の大事なものを流失させないために
なくてはならない成分です
皮膚トラブルを起こしているときはバリアが破綻している
つまりセラミドも不足しているので
補ってあげることが皮膚トラブル改善には必要になります


・セラミド入りの保湿剤使えば良い?
セラミドといっても実は種類がたくさんありますので
入っていれば良いというわけではなく
セラミド入りと書いてあってもよろしくないものもありますし
少ししか入っていなければ全く無意味なものもあります。

セラミドには大きく分けて4種類
☆皮膚に存在するセラミドに最も近いのがヒト型セラミド(人から抽出されたわけではありません)
☆浸透性は劣るけど肌の優しさは植物性セラミド(浸透性は少し劣るようです)
☆高級な化粧品には動物性セラミド(保湿力も高いですがお値段もお高い)
☆安価で怪しい製品はなんちゃってセラミド

ペット用品は全成分表示義務がないためセラミド配合と書いていて
全成分が分からないものは犬のスキンケア製品であっても
なんちゃってセラミドの可能性があります


人のスキンケアなどで多く使われているのが
ヒト型セラミドですがその種類は12種類あります
以前はセラミド1とかセラミド2とかセラミドの後ろに数字をつけて
種類分けしていましたが
現在は分類の仕方が変わりセラミドNPとかセラミドEOPなどセラミドの後に
英文字が使われて表記されています


その中で入っているとこのセラミドが入っていると
皮膚のバリアを構築するのに期待できるのは
アシルセラミドという結合型セラミド
アシルセラミドは皮膚バリア形成にもっと有効なセラミドという
研究結果も出ている成分
アシルセラミドはセラミドのタイプのことで
セラミドの後ろにEOと表記のあるものがアシルセラミドになります
セラミドEOPとかセラミドEOHなど(以前はセラミド1とセラミド4とかでした)
これらが全成分表示の真ん中から上位に書かれていたら
バリア形成に期待できることが分かります
(全成分分からないものは少ししか入っていない可能性があります)

 

・こんな製品は気を付けて
☆全成分が分からない製品
これは保湿剤にかかわらず愛犬に使用するもの全てに言えますが
動物病院で処方される薬用シャンプーでも全成分分からず
全成分尋ねても企業秘密ですと教えてもらえないこともあるくらい
ペット用品というだけでいい加減な対応されています

ペット用品は全成分表示義務がないため
海外ではとっくの昔に使用禁止成分になっているものが
使われていることもありますので
絶対に全成分が分かるものでなければ
ご使用はお勧めできません


☆保湿剤入りシャンプー
リンスインシャンプーも同様に使用はお勧めできませんが
シャンプーは汚れを落とすもの
それと一緒に皮膚に留まるような成分は一緒にしてはいけません
ましてや保湿剤は皮膚の中に浸透するものです
さらに皮膚バリアが破綻している子に使えば
大げさに言えば洗剤を皮内に注入するようなもの
スキンケア製品はもちろんですがそうでなくても絶対おすすめできません


 ☆○○配合と目立つように書いているのに成分表記が最後のほう
この場合は全成分表示されている前提なので
○○配合と書いているのに全成分が分からないのは論外ですが
たとえ全成分分かっても成分名を検索して調べることをおすすめします
有効成分と書いてあるものが最後の方に表記されていたら
入っていたとしても意味のない製品だと分かります

 


ペット用品は残念ながらイメージ先行商品が多く
飼い主さんが興味を持つフレーズをちりばめて買わせようとしています
例えば天然100%とかナチュラル、オーガニック、ハーブ成分配合とか
肌に優しそうなイメージをさせるものも多くありますが
植物でもハーブでも肌への刺激の強いものや皮脂を取りすぎてしまうもの
使い方・量を間違えれば害になるものもあります


また、ペット用品は中身と値段が伴っていない製品も多い
実は飼い主さんは安すぎると買ってくれないというので
中身がどうこうよりもある程度の値段を付けて売ることが
普通になっています

ペット用品は規制が緩い上に消費者はイメージや価格で判断してくれるので
安いコストで高い利益を上げられる特殊な業態ゆえに
残念な商品も多いのです・・・。

人の化粧品を作っていたメーカーがペット用品作った際に
ペット業界の価格設定がひどすぎて驚いたという話はよく聞かれます

 

大切な愛犬に使用するもの
ましてや健康に直結するヘアケア製品は
商品説明と使われている成分が合致しているか?
しっかりと調べてからご購入下さい

またこれは安易にお勧めはしませんが
私はすべて自分自身で試し使用感などチェックします
犬用のシャンプーで洗顔したり全身洗ったりしてます
顔洗うのはかなりリスクがありますので
ほとんどの製品は使おうとは思えません^^;

 

わんこ・にゃんこは自分で安心なものを選ぶことはできません
飼い主さん自身があらかじめ成分を検索して調べてから
ご購入することをおすすめいたします